PyCharmでAnaconda(Python)とDjangoの開発環境を構築する その2
PyCharmのGUIのみでAnacondaの仮想環境と、Djangoの開発環境を作っていきます。
前提として、
- Anacondaはインストール済み
- 例題のプロジェクト名は
skyline
- 例題のアプリ名は
gtr
- 例題の仮想環境名は
nissan
と想定します。
Anacondaのインストールはこちらをご覧下さい。
www.techbox.jp
PyCharmを起動して、[Create New Project]を選択します。
左のツリーから[Django]を選択し、[Location]にプロジェクトの保存先を指定します。
末尾が~\untitled
になっているので、作成するプロジェクトの名前に変更します。[interpreter]の右の歯車をクリックし[Create conda env]を選択します。
ここから新規でAnacondaの仮想環境の作成が行えます。[Name]に仮想環境名を入力します。ここでは
nissan
そうすると、[Location]にはAnacondaの仮想環境保存先が指定され、末尾が[Name]で指定したディレクトリになるハズです。
最後に使用するPythonのバージョンを指定します。OKを押すとAnacondaの仮想環境の作成が始まるので、しばらく待ちます。
終わったらロケーションに設定したディレクトリにnissan
フォルダが作成されています。New Project画面に戻るので、[More Settings]をクリックし、設定画面を表示します。
[Template language]に
Django
[Application name]にgtr
を設定し、[Enable Django admin]はお好みでチェックを入れます。
ここで注意点ですが、プロジェクト名とアプリケーション名は同一の物は設定できません。これらの名称の関係性としては、作成後のフォルダ構成を見れば分かりますが、
以下の様な形で作成されます。
skyline/ ├ gtr/ │ ├ migrations/ │ ├ _init_.py │ ├ admin.py │ ├ apps.py │ ├ models.py │ ├ tests.py │ ├ views.py ├ skyline/ │ ├ _init_.py │ ├ settings.py │ ├ urls.py │ ├ wsgi.py ├ templates/ └ manage.py
プロジェクト名配下にプロジェクト名のディレクトリと、アプリケーション名のディレクトリが作成されます。
例えばこのプロジェクトで外部にAPIを公開する様になれば、
gtr
と同じ構成で、api
というディレクトリがskyline
ディレクトリ内に追加される感じです。
以上で完了となります。
非常に簡単に環境を整える事ができました。
AnacondaとPyCharmさえインストールしておけば、GUIだけでここまでできてしまいます。
Anacondaのコマンドも難しくないので手動でもできますが、準備は簡単に超した事はないので有り難い機能かなと思います。