RubyMineで実行環境はVagrantなどの仮想マシンにしたい場合の詳細設定方法
ちょっと仕事が忙しくて、何も書けていませんでした。
以前RubyMineを試用版でインストールしていましたが、これが思いの外フィットしたので、
そのまま製品版の購入に至りました。
という事で、今回はRubyMineを導入する際の詳細設定を見ていきたいと思います。
RubyMineの根本的な導入については、以前書きました。
今回は、これに足りていない詳細部分を記載します。
今回の要件ですが、
- RubyMineはインストール済み
- 自分のPCでコーディングするけど、実行は仮想環境でしたい
- 仮想環境のRubyを使いたい
- Gitのレポジトリはローカル環境にある
という場合の設定についてです。
実行環境へのソースデプロイ設定
Gitのレポジトリのあるローカル環境をRubyMineで開いてソースを編集しますが、
編集した後のテストは仮想環境で行いたいです。
なので、まずはソースの自動転送の設定をしていきましょう。
転送先設定
RubyMineのメニューの中から、
Tools⇒Deployment⇒Configuration
を開きます。
- まずは左のペインの+ボタンを押します。
- Add Server画面が出てくるので、NameとTypeを選択します。
僕の場合はSFTPでの転送を選択しました。
各環境で仮想マシンの設定が違うと思うので、適宜選んで下さい。
- 接続先が出来たら、詳細設定を入力していきます。
[ Connectionタブ ] SFTP host : 仮想マシンのIPアドレス Port : SFTP接続する仮想マシンのポート Root path : ルートのパス(/)で良いです。 User name : SFTP接続するユーザー(ソースを配置するフォルダの権限に気を付ける) Auth type : 認証方法(通常はPasswordで良いと思います) Password : ユーザーのパスワード Web server root URL : http://仮想マシンのIP [ Mappings ] Local path : パソコンのレポジトリのあるフォルダ(ソース編集をしているフォルダ) Deployment path on server '接続先名' : 仮想マシンのソース配置先ディレクトリ Web path on server '接続先名' : /で良いです。
これでOKを押します。
自動転送設定
RubyMineのメニューの中から、
Tools⇒Deployment⇒Automatic Upload(Always)
にチェックを入れます。
これでソースの転送ができるようになりました。
RubySDKの場所の指定
仮想マシン側でプログラムを実行する為に、RubySDKをローカルではなくて、 サーバー側のRubyを使用していきます。
RubyMineのメニューの中から、
File⇒Settings⇒Languages & Frameworks⇒Ruby SDK and Gems を選択して、設定画面を開きます。右のペインの+ボタンを押し、「New Remote」を選択します。
「Deployment configuration」を選択すると、先の設定で追加した転送先を選択できるようになります。
その転送先を選んで、「Ruby interpreter path」にRubyのインストール先を設定します。
rbenvにてインストールした場合、rbenv/versions/バージョン/bin/rubyの指定が必要です
これでRubyを仮想マシンで実行する環境が整いました。
サーバーにソースを転送して実行
環境は整ったので、実行していきます。
- 画面左のツリーからプロジェクトルートを選択します。
- 以下のメニューを選択し、
Tools⇒Deployment⇒Sync with deployed to 接続先名
表示されたSyncの画面にて、上部メニューから緑の早送りのようなマークを押します。 転送されたら、画面を閉じます。 - RubyMineの上部メニューより再生マークを押します。
これでとりあえずアプリが実行されます。
注意点
RubyMineの特長でもありますが、テキストエディター系から乗換えた場合、ちょっと見落とす所があります。
- Syncの対象となるのは、Syncする際に左ツリーから選んでいたフォルダ配下のみ
- Auto SyncはRubyMineで変更、保存したファイルのみを対象とするので、
GitHubからマージしたファイルは自分でSyncしないと反映されない。
この辺りのSyncの仕様には慣れておかないと、ちょっと戸惑います。